職業訓練校は手軽ではあるが…

他業種で働いていたプログラム未経験者が「プログラマーになりたい」と夢を持った時、手軽な手段として「職業訓練」があります。
転職準備中に、失業保険をもらいながら無料または格安でプログラミングのスキルを学べ、延長給付も受けられる、とてもお得な手段に見えます。

そんな職業訓練と比べ、自分で受講料を払いながら学ぶプログラミングスクールはとてもコスパの悪い学習方法に感じられてしまうでしょう。
それでも私は、本気でプログラマーになりたいのであれば、職業訓練校よりもプログラミングスクールを強くオススメします。

当ページではその理由を、以下の3つのポイントに分けて解説していきます。

職業訓練校のプログラマー転職は成功率が低い
職業訓練では現場レベルのスキルを学べない
プログラミングスクールは、就職実績が高く学習内容も実践的

一つ一つ、その内容を見ていきましょう。

プログラマー転職成功率が低い

まず、IT系の職業訓練校を修了した受講生のプログラマー転職率がとても低いことを知ってください。
具体的な数字として公式に発表されている数字を見ると、IT系の学習コースを終えた人の就職率は62.7%と発表されています。

「え?6割もプログラマーになれているの?それなら十分でしょ。」と思うかもしれませんが、それは誤りです。就職率=プログラマーになれる確率ではありません。
これは、プログラマーだけでなく、営業や事務職など他業種に就職した人も含む確立です。

訓練校側は再就職を促すための機関であり、特定の職業への就職を重視しません
彼らが最も避けたいのは、職業訓練を行った生徒がどこにも再就職できませんでした、という事態です。

ですから、プログラマー志望で職業訓練を受けていたとしても、中々内定が出ないでいると、訓練内容とはまったく異なる妥協案としての就職先が提案されます。

生徒からしても内定が出ないのは不安ですし、元々プログラマーになれたら良いなぁ程度のモチベーションであることが多く、結果的に他業種への再就職へ落ち着くケースが多いです。
実際に訓練校を経てプログラマーとして正社員で就職ができるのは、全体の10%にも満たないと想定されます。

現場レベルのスキルを学べない

ではなぜ、職業訓練ではプログラマーへ転職できる可能性が低いのでしょうか?
それは第一に、実践的なスキルを学べないからです。

もちろん、訓練校は多数あり一括りに語ることはできないのですが、多くの訓練校はプログラミングの基本の「き」程度しか学べません
その理由は大きく分けると2つあります。一つ目は「甘い認識の生徒が多い」こと、そしてもう一つが「講師の当たり外れが激しい」ことです。

訓練校の生徒は学ぶ意識が低い?

プログラミング講座で居眠りをする訓練校生徒

まず生徒に関してですが、残念なことに訓練校には意欲的にスキルを身につけたいと考える人はそう多くいません
「無料でパソコンが習えるから」「失業保険を目当てに通っているだけ」程度の甘い認識で参加する人も一定数います。

そんな生徒の差が激しい中で、あまり難易度の高い授業はできません。プログラミングは本来、自分の手も動かしながら学ぶ方が効率的です。しかし、そんな参加型の授業は学習意欲の低い人はすぐに挫折してしまいます。

訓練校ではある程度の途中退校者が出るのはよくあることですが、あまりにも退校者が多く出てしまうと問題にされてしまう可能性も。
結果として、授業の内容は全員がついてこられる、聞くだけで済むような基礎的な部分だけで終わってします。

講師は当たり外れが激しい?

職業訓練校でプログラミングを教える講師

職業訓練は、国が運営する公共職業訓練と、民間企業に委託されている求職者支援訓練の二種類があります。
その中で、IT系の職業訓練は民間企業(主に、IT企業やIT系の専門学校)に委託して行われるケースがほとんどです。ですが国は、民間企業の指導内容にそこまで干渉をしません。

ですので、授業の質は企業によってピンキリです。日頃から、教え慣れている人や現場で働いている人が講師となれば授業内容には安心できます。

一方、外れを引いてしまうと講師が一切やる気がなく「講師が座っているだけで、生徒はテキストで常に自習」「講師が音読するテキストを黙々と聞くだけ」なんて場合もあります。
一応訓練校には、生徒が就職成功すれば報奨金を受けられるインセンティブもありますが、これも前述したとおり業種は問われません。ですので、訓練修了後は業種関係なくとにかく絶対に就職するよう圧をかけられることもあると聞きます。

より実践的な有料スクール

以上のことを踏まえると、プログラマーとして働くことを目指すなら、職業訓練校よりもプログラミングスクールが圧倒的に有利です。
では具体的にどんな点で、プログラミングスクールが優れているのかを「高い転職実績」「最新の実践的な学習カリキュラム・安定した講師の質」「プログラマーに特化した就職支援」の3点に分けて紹介していきましょう。

高い転職実績

有料プログラミングスクールの高い転職実績

当サイトでも紹介している、本気でプログラマーを目指す人向けのスクール「TECH::EXPERT」ではなんと転職成功率99%を誇ります。
ただ、この数字は盛っていないにしても、職業訓練校の転職成功率と比較するのは少しズルいところがあります。

プログラマーになるために、一定の受講料を払うやる気のある人しかいない
20代が7割・30代が3割と、職業訓練校のように高い年齢層の人がいない。
学習時間が600時間と、かなりガッツリ学習する。
学習をすべて完了した人のみから、転職率を計算している。
スクールの場所が東京/名古屋/福岡と、就職に有利に都市部に集中している。

これだけの条件が揃っていれば、そりゃ転職も成功するだろとは思いますが、でもやはり圧倒的な実績です。
また逆にいえば、あなたもこの条件を満たせるのであれば、かなり高い確率でプログラマーとして転職できるということです。
プログラミングを独学すると80%は挫折すると言われている中、未経験向けのプログラミングスクールで99%がプログラマー転職成功するのは、職業訓練校に比較すると非常に魅力的です。

最新カリキュラム・安定した講師の質

考え抜かれたカリキュラムのイメージ

また、学習内容の質もプログラミングスクールの方が高いです。
職業訓練校だとただ学習テキストを読むだけのケースもとても多いです。

もちろん座学も大切ですが、プログラマーになるには自分の手を動かし、プログラムを書く力も当然必要です。
プログラミングスクールだと、最初から自分のパソコンを使い学習するのが当たり前で、そのための学習カリキュラムが整えられています

求職を行う企業からしても、職業訓練校でテキストを読んで学習してきました!とアピールする人と、プログラミングスクールで実際にプログラムを書く学習をしていきました!とアピールする人であれば、後者を採用するのは当然です。
講師も当然、そのカリキュラムを教えられる質の高い人しかいません。

また、講師が複数人いるのも重要な要素。
職業訓練校だと、数十人の生徒に対して講師が一人なのが当然ですが、プログラミングスクールの場合は常時質問に答えるスタッフが複数人います。
講師の質はもちろん、疑問をすぐに解消できるのもプログラミングスクールの大きなメリットです。

プログラマーに特化した就職支援

プログラミングスクールの斡旋でエンジニア職に就いた男性

職業訓練を受けたからといってプログラマーになれないのは、ここまで読んでいただければわかったかと思います。
その原因の一つが「スキル不足」でしたが、もう一つ必要なのが「未経験でも採用される就職対策」です。

ほとんどのIT企業は、経験者(即戦力)のプログラマーしか求めていません。
人手不足の企業でも「少し指導すれば戦力になりそうな人材が欲しい」と考えています。職業訓練校であれ、プログラミングスクールであれ、どちらも業務経験にはカウントされません

ですから、「私は未経験ですが、他の未経験者と比べすぐ戦力になれます!」とアピールする必要があるのです。
プログラミングスクールではそのために、まずはしっかりと学習を施した上で、さらに就職対策も行っています。
面接対策はもちろん、学習の結果、これぐらいのプログラムは書けるようになったとアピールする成果物(ポートフォリオ)を作成させアピール材料とします。

未経験からのプログラマー採用には、それだけの戦略が必要なのです。しかし、多くの職業訓練校はそこまでサポートしてくれません。

無料スクールという選択肢も

ここまで、プログラミングスクールのメリットを多く解説してきました。
もしあなたが本気でプログラマーとして就職を考えていれば、当サイトで紹介しているプログラミングスクールの中から、就職サポートもセットになったコースを選択することをオススメします。

ですが、「どうしてもプログラミングスクールの費用が高くて払えない…」と思っているかもしれません。
そこで次点としてオススメしているのが、無料プログラミングスクールの活用です。実は職業訓練校と同様に、無料で講義を実施しているプログラミングスクールがあります。

無料のプログラミングスクールは、受講生から受講料をもらうことなく、代わりに卒業生の斡旋先の企業から人材の紹介料で売上を立てています。
しっかりと商売として成り立ったスクールですので「無料だなんて怪しい…」と心配する必要はありません。

ただ有料のプログラミングスクールと比べると、どうしても見劣りする部分はあります。
有料のプログラミングスクールは高いスキルを身につけて好条件での就職を目指します。
一方、無料のプログラミングスクールの場合、スキルは最低現で、できるだけ早い就職を目指す傾向が強いです。

卒業生が就職しないと売上にならない以上、ここは仕方がないところです。
ですがそれでも、就職率90%以上を誇る無料スクールもあり、プログラマーとして働く最初の一歩として悪くありません。
「職業訓練校が微妙なのはわかったけれど、プログラミングスクールは高くて通えない…」という場合は、ぜひご利用ください。

学習意欲はあるが、受講費用のみがネックに…
という場合であれば分割・ローンによる学費支払いを視野にいれても良いでしょう。
学費の分割・ローン」についての記事も参考いただけたら幸いです。