需要が伸び続けるIT業界

プログラマーとなってIT業界で働くことを目指す上で、10年20年先になっても仕事の需要があるのか、業界の将来性が見えず不安かもしれません。
大人になってから新しいスキルを学習するのは、時間の都合もあり困難だからこそ間違った選択はしたくないものです。

そこで今回は将来のプログラマー需要の展望や、特にニーズがあるスキルは何かをまとめ、あなたの今後の指針となる情報をお伝えできればと思います。
まずはじめにIT業界自体が成長を続けるか考えなければいけません。IT企業の業績が伸びれば、仕事をこなすためのプログラマー採用が増えるのは当然のことです。

とはいってもIT業界の成長は、誰から見ても間違いないものですし、あえて説明するまでもないかもしれません。最近ではAI・自動運転・5G・フィンテックなど、IT業界にかかわるニュースを聞かない日はないと思います。これらの技術を扱うのはプログラマーの仕事です。

世界の新たなインフラとなり、今もなお新しい技術が増え続けるIT業界は今後も成長を続けます。
また少し別の観点では、少し前に話題となったニュースに、オックスフォード大学の教授が予測した今後10年でなくなる仕事の調査結果があります。

オックスフォード大学が認定|あと10年で「消える職業」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925

この調査では、なんと今後10~20年程度で、約47%の仕事が自動化され失われる可能性が高いという結論に至ったのです。
なくなる仕事の例として、銀行の窓口・電話オペレーター・レジ係・簿記や会計の事務員・時計やカメラの修理工などがあげられています。

もちろん、これら仕事を代わりに行うのは、AI技術を主軸としたコンピュータやロボットです。その技術を取り扱うのは当然プログラマーですので需要がなくなることはありません。
いまから学習をはじめて平均以上の技術力を持った頃には、公務員よりも安泰な仕事と言われているかもしれませんね。

加速するプログラマー不足

一方で、業界内では常に課題とされるのがプログラマー不足です。

求人情報を出してもプログラマーが集まらない…」と声を聞くことは非常に多いです。IT業界は成長を続ける一方で、人材は足りない状況が続いており、人材不足はこれから加速すると言われています。
2019年をピークに人材供給自体が減少に転じ、今後ますますプログラマーの不足数は拡大していくのです。
経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」でも、今から10年後の2030年には、現在の3倍以上である、約59万人プログラマーが足りなくなると予想されています。 2030年までのプログラマー不足人数グラフ

技術職であるプログラマーはそう簡単に育成できないですし、何より少子高齢化で全体の労働人口が減っているのですから仕方ありませんね。
そのため、いまはIT業界の人員不足解消に向けて、政府や企業が不足の解消に向けて様々な取り組みが行われています。

政府はたびたびニュースになるプログラミング教育の必修化も含め、子供が遊びを通してプログラミングを学ぶ機会を積極的に確保しています。
また、プログラミングスクールでの学習者へ助成金・給付金を支給し、大人のキャリアチェンジを支援しています。助成金については、こちらの記事もご覧ください。

IT企業もいわゆる3Kなどの暗いイメージを払拭するために、働き方改革や福利厚生の見直し、女性エンジニアのために保育施設を設けるといった試みを続けています。
ですので、自ら進んで学習しプログラマーとしてキャリア・スキルを積もうと考える人には、とても有利な状況であると言えます。

本当の問題は量よりも質

数が足らないと言われるプログラマーですが、隠れた問題として「質」の不足もあります。
「量より質」なのはどの世界でも変わりませんが、プログラマーの世界ではより顕著です。

例えば肉体労働の仕事ならば、どれだけ力がある人でも他の人の1.5倍パフォーマンスが高いぐらいの違いでしょう。しかしプログラマーの場合、優秀な人とそうでない人の生産性は10倍以上異なります。

そのため、とにかく採用数を増やせば良いだけとは言えません。
特にこれから需要が増していくのは、AI・IoT・クラウドをはじめとした新しい技術です。すでに定着した技術であれば、システム開発の工程を細分化することで技術レベルにバラつきのあるチームでも作業分担できます。

しかし、新しい技術ではそうはいきません。常に最新の技術情報をキャッチし、自ら問題を発見し解決できる高い技術力を持った人材がより一層求められています。
フリマアプリとして有名な「メルカリ」もAI技術開発を進めていますが、国内に高い技術を持ったAIエンジニアが足らず、海外採用を強化しているのが実情です。

「シリコンバレーよりメルカリ」、海外のすご腕AI技術者が殺到する秘密
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/01005/100700001/

人並の技術を持つだけでも、食うには困らないのがプログラマーという仕事ではありますが、それだけでなく、高いスキルを身につければより自由で高収入な環境を得られることこそが最大の魅力です。
下記の記事も参考に、これからの時代より求められる人材へとなってください。

学習を重ね、他の人よりも一歩先に進んでいきましょう!