退職は悪いこと?

プログラミングを学習し、エンジニアに転職しようとする時に当然必要なのが今の職場を辞めることです。
しかし今の職場が新卒で入った一社目であったり、上司が厳しい職場だったりすると、中々退職を切り出すのに勇気がいるかもしれません。

そこで当ページでは、上手な退職の仕方についてお伝えしていこうと思います。
その内容に入って行く前に、はじめに大切な心構えが1つあります。

それは、退職は決して悪い行動でない、ということです。

終身雇用が成立していた時代の考えが残っている人達は、転職しようとするあなたに対して「裏切り者」「無責任」「軟弱物」などとレッテルを付けてくるかもしれません。

しかし、それは古い考え方です。

終身雇用が崩壊した上、定年後も働き続けるのか当たり前になりつつある現代において、自分のキャリアを考え行動するのは当たり前になりました。今の職場に居続けても、キャリアもスキルも身につかないと判断したのであれば、転職するのは当然の流れでしょう。

前向きな動機のある退職は、悪いどころかとても良い選択です。
もしかしたら「あなたがいなければ職場が回らない。」などと止められることもあるかもしれません。
そんな時は、その引き止めが会社のための発言か、あなたのための発言かをよく考えてみてください。少なくとも、「あなたがいなければ職場が回らない。」は会社の都合しか考えていない発言です。

そのような言葉に、惑わされずまずは自分を第一にしていきましょう。
でもだからといって、今の会社を逃げるように辞めるのは得策と言えません。退職後も今の会社・上司・同僚と良い関係でいた方が当然良いですから。
そこでここからは、スムーズな退職の仕方を説明していきます。

強引な引き止め・脅しへの対処法

まずは一番ヘビーなパターンから。
ひどい職場だと、退職届けを提出しても受理してくれない場合があります。

無責任だ!会社に損害が生じるから違約金を払え!

次の人が見つかるまで待って欲しい。(しかし、一切探す気配がない)

あなたの都合だけで一方的に辞めるのは許されない!

などと言われて、スムーズに退職できないケースがあります。
冗談のような話ですが、事実いまだこんな会社が存在するのは非常に悲しいことです。

こうした強引な引き止めは「在職強要」とも呼ばれますが、一切の法的根拠はありません労働者には退職する自由があるので、会社は引き止められないのです。
原則として「2週間前」に退職の意思を告げれば、退職できると民法で認められています。
実際問題として業務を引き継ぐ相手がいなければ、1ヶ月程度は退職を待つこともありますが、3ヶ月以上の長期に渡って拘束するのは法に反します。

在職強要への対応

法に反するとはいえ、それでも会社が頑なに退職を認めないケースは多々あります。
そんな場合には、こちらも色々手段を講じなければいけません。

後任が見つかるまで退職は認めないと引き延ばされる場合
 →内容証明郵便で退職通知を送る

辞めるなら給料は払わないと脅される
 →シフト表や業務日報など証拠を集め、退職後に請求する

離職票を出してこない
 →ハローワークに相談し、離職票の発行を促してもらう

有給消化が認められない
 →労働基準監督署に労働相談をする

損害賠償請求すると脅される
 →そもそも退職を理由に損害賠償をするのは法で禁じられているので、無視して退職する

最近では、ブラックな職場に対する対処方法もネット上にまとまっているので、検索すれば詳細な対応方法は必ず出てきます。しっかりと知識を身につけ、毅然に対応していきましょう。
ただ多忙で精神が弱っていると、中々それも厳しいかもしれません。そんな時、退職を代行するサービスもありますので、利用を一考してみてください。
数万円の費用はかかりますが、スムーズに辞めるには人の力を借りるのも良い手段です。

通常の上手な辞め方

以上のように、会社側の対応がひどいのであれば、退職はある種の闘いになってしまいます。
とはいえ、通常はそんなケンカ腰で対応する必要はありませんので誠意を持った対応をしていきましょう。

退職の意思をしっかり固める

転職活動を働きながらするか、辞めてからするかを決める

明らかに会社が繁忙期の時期は避ける

前向きな退職の理由を、明確な言葉にしておく

引き継ぎが必要な内容をまとめておく

必要に応じて後任者と取引先へのあいさつを準備する

といった今後の対応についてまとめた上で、上司との話し合いの場を設けてもらいましょう。
退職は双方の協力が必要不可欠です。やめるからと投げやりな対応をせず、社会人としてしっかりとした最後の対応を心がけてください
たとえば退職の際、こんな対応をすると最後の印象が悪くなると言われています。

引き継ぎが不十分だった

突然出社しなくなり、メール一本で辞めた

取引先へのフォローがなく、信用を失った

会社への不平不満、悪口を最後ばらまいて辞めていった

退職が決まってから、あきらかに仕事の手を抜いていた

最後に挨拶もなくやめていった

退職を決めるまでどれだけ頑張って仕事をしていても、最後に手を抜くと印象は最悪になってしまいます。
明らかに悪い労働環境の職場だったり、病気や家族などの突然な事情でもない限り「立つ鳥跡を濁さず」を心がけましょう。

いまの職場の関係は終わりますが、人間関係は巡り巡ってまた意図せず関わりを持つこともあります。
前の会社が次の会社の取引先になったり、前の会社に出戻るかもしれません。できる限り、円満に退職を心がけていきましょう。

辞めた理由の答え方

少し先の話になるかもしれませんが、転職の面接時には「以前の会社はなぜ辞めたのですか?」と質問されることが多いです。
円満な会社の辞め方と通じてきますが、どの会社も前の会社を無責任に辞める人は求めていません
あくまで前向きに自分のキャリアを考えた末の挑戦として、以前の会社を辞めたと胸を張って答えられるような行動を心がけていきましょう。

人生のステップアップのために今の会社を辞めようと思う」と答え、そのとおりに行動していれば、前の会社の人もこれからお世話になる会社の人もきっと応援してくれます。
仕事は自分一人の力でなく、多くの人達の協力の上に成り立っています。退職は改めてそのことを改めて振り返る機会でもありますので、良き人であれるよう常に心がけてください。