請負案件の一連の流れ

仕事を請け負った際の流れイメージ

Webエンジニアとしての初めて案件を受注する場はクラウドソーシングではないでしょうか。

以下記事でも解説したとおり、請負契約(完成物を作って納品がゴールとなる契約)の仕事は、金額は大きくなくとも仕事の進め方を学ぶにはわかりやすい場です。

そこで今回は、クラウドソーシングで仕事を受ける場合を仮定して、提案書→仕様確認・進捗報告→修正→納品の一連の流れを確認してみましょう。

提案の効率化と受注率アップ

クラウドソーシングでの仕事は、発注者が「こんな仕事できる人はいませんか?」と出された募集に、複数の人が応募し、そこから選定をされます。

つまり常にライバルがいる中での競争です。基本的には、あなたが提案した仕事の半分以上はムダになると思って良いでしょう。
だからこそ重要なのは、提案の効率化と受注率をアップさせる工夫です。

提案書のテンプレート化

テンプレート化された提案書イメージ

案件の難易度にもよりますが、基本的には提案は10~15分程度で終わらせるようにしましょう。

そのためには、提案文をある程度テンプレート化させるのが良いでしょう。

例えば、以下のような形です。

はじめまして。Webエンジニアの鈴木と申します。
Webエンジニアを4年、フリーランスでは2年ほどやっております。

主にPHPでの開発を行っており、WordPressの構築・カスタマイズ・プラグイン開発を得意としております。ご依頼内容のお力になれると思いご提案させて頂きました。

【見積り】

プラグイン開発:◯◯万
サイト上への組み込み:◯◯万
計:◯◯万(税別)

納期:作業開始から◯週間

【ご提案】

制作実績をこちらのポートフォリオサイトに掲載しております。採用のご参考になればと思います。

https://○○○.com

またサイトを拝見し、◯◯も今後導入されるように見受けられました。
その開発経験もございますので、ご用命の際にはぜひご用命くださいませ。
ご検討よろしくお願い致します。

など、基本となる文章を用意しておいて、見積もりの項目や提案などを書き換えるだけで使用できるようにしておきましょう。

継続案件に結びつける重要性

また、重要になるのが継続案件に結びつける工夫です。
仕事は都度営業するのでなく、固定のお客様から継続的にいただけるのが一番安定します。

単発で大きい金額を狙うのも良いですが、相手の業態などから予算感を予測し、別の開発案件や保守運用に結びつける提案を常に心がけてください。

制作実績・ポートフォリオを用意

ポートフォリオのイメージ

よくフリーランスはポートフォリオを用意しましょう、と言われますがポートフォリオとは簡単に言うと制作実績を伴わせた履歴書のことです。

自分のスキルやできることを証明するための実績を紹介するサイト等を指します。

利用経験のあるプログラミング言語

在職した会社名、業種

参加したプロジェクトの内容と役割

作成したアプリやサービス

GitHubに公開したコード

などを公開可能な範囲で掲載しましょう。

エンジニアですので、特別デザインに凝る必要はありません
それでも、見やすさやわかりやすさを重視したページ作りをしましょう。

もちろん、ポートフォリオがなくとも提案は可能です。
しかし、職務履歴だけでは自分のスキルを十分にアピールできません。他の応募者より、有利にアピールする材料としてぜひポートフォリオを準備してください。

受注したあとのやり取りも大切に

制作を受注したあとは、早速作業!と言いたいところですが、クライアントさんとのやり取りを大切にしましょう。

方向性が曖昧なまま、とりあえずスタートをしてはいけません
コーディングが終わり、納品の段階になって「作って欲しいのはこれじゃないんだけど。」となってしまう可能性があるからです。

クライアントと入念な打ち合わせを行うフリーランス

ムダな修正を繰り返した結果割に合わない仕事となったり、責任の押し付け合いにも発展しかねません。
オンライン通話や直接打ち合わせした際にも、メール等で制作する内容を常に文面へ残しておきましょう

作業内容はもちろん、金額内で対応できる修正対応の回数や期間も、作業開始前にしっかりとすり合わせてください。そういったやり取りを面倒くさがる人もいますが、必ず抑えておかなければいけないポイントです。

対応力は評価にもつながる

顧客と蜜に連絡を取るフリーランスエンジニア

トラブルを防ぐために対応力が大切ですが、高い評価を得るためにも対応力は必要です。
わたし達エンジニアは良いコードさえ作れば評価されると思いがちですが、必ずしもそれだけでは評価されません。

極端な話、きれいなコードを書いてもクライアントさんがプログラムを理解できない場合、その価値は伝わりません。(メンテナンス性が高いといったメリットは本来あっても。)

それよりも、「連絡のレスポンスが早い」「対応も早く責任感がある」といったことこそが、高い評価や継続的な依頼につながることも多いです。
オンラインでやり取りをしていると、相手が作業をしているかわからないからこそ、より重要なポイントです。

納品、検収

作業が完了しても、油断できないのが請負契約の特徴です。
あくまでクライアントさんがokを出さなければ作業は完了にならないからです。 検収が完了し押印を行うクライアント

そのため、事前にどんなものを作るべきかしっかり確認しましょう、と先に書きましたがそれでも問題が起きることはあります。
「やっぱりこうして欲しい。」「思っていたのと違った。」など、あとから上乗せで要望が入ったり、最悪データを送った途端、音信不通になるケースもあります。

修正可能な範囲であれば、気持ちよく対応した方が良いですし、明らかに言っていることが変わっていたら、追加予算の交渉も必要かもしれません。
どんな交渉になっても、作業前に残した文章こそが重要です。常にそのことを忘れないでください。また音信不通になった場合、クラウドソーシングでやり取りをしている場合は、そちらからも確認の催促を行ってくれます。

クラウドソーシングの仕事は、クライアントさんが仮入金をしなければ作業開始とならないので、連絡が不通なだけであれば1週間後には入金がされるといった仕組みがあるので、よく確認しておきましょう。

プロジェクトでクライアントから連絡がない|ランサーズ
https://www.lancers.jp/faq/l1035/163

ですが、クライアントさんがあくまで完成を認めない場合は、入金が行われませんので、良い対応力や相手を見極める力はやはり重要です。
仲介サービスは、必ずしもわたし達を守ってはくれません。フリーランスとして、自分の身は自分で守れるよう力を身につけていきましょう。